舟橋純の控え帖

まずノートだ、そこに見たもの、思ったことのすべてを書き入れる。そののちに分類して秩序づけ書き写せばいい。思考の簿記であって、そうすれば物事の関連性と、そこから生じる解明とが、きちんとした表現を見るだろう。(『リヒテンベルク先生の控え帖』より)。そういうブログです。

現代詩

夕暮れ時の空へ帰りたい/疲れて、手をつないで ――『詩集 野笑』(小池昌代)読書録

『コルカタ』に続けて、次は『詩集 野笑』(小池昌代、澪標)を読んだ。タイトルの「野笑」は「のえみ」と読む。『コルカタ』については以下の記事に書いた。 junjacques.hateblo.jp いつも通り印象に残った詩をいくつか取り上げてみよう。まずは「丘」とい…

川底に沈みゆくもの ――『コルカタ』(小池昌代)読書録

以前、小池昌代の『屋上への誘惑』(光文社文庫)について書いたときに、以下の文章を引用した。 junjacques.hateblo.jp さて、そのようにして書いている途中で、普段見えなかったものを発見したような気持ちになることがある。発見というからには、もともと…

人間的意味、続く世代、ある男 ――『プレヴェール詩集』(岩波文庫)読書録

あまりむずかしい主義主張をふまえた上で書いている詩人の詩は、読んでいても、わたしには、いまいちピンとこない。もちろん詩は、なんらかの意味の伝達が目的ではないにしろ、本当に混乱しているとしか感じられないような詩は、たいていの場合、読まれなく…

光を与える ――『新川和江詩集』(ハルキ文庫)読書録

他人の気持ちを考えて行動しなさい、とはよくよく言われることではあるものの、他人の気持ちなど、そう簡単にわかるものではない。だからこそ言葉によるコミュニケーションが大事、などというと、実にありきたりな話になってしまう。 けれどもこれが、雪の気…

詩の楽しさがジャジャンカ ワイワイ ――『放課後によむ詩集』(小池昌代)紹介

こちらも、わたしが以前、amazonに書いたレビュー記事です。自分の備忘録もかねて、一応こちらにも転載しておきます。―――――――――――――――――――――――――――――――― 小池昌代さんの詩のアンソロジーを毎回たのしみにしている者です。 ご本人の詩集も、もちろん読んでい…